豆知識

生涯の住宅費を考えてみると

生涯に必要な居住費と残存資産を計算してみる事も住宅購入の判断に役立ちます。

25歳から80歳まで自己の支出で暮らす事を前提として

 1.生涯賃貸
 2.生涯持ち家
 3.10年賃貸残りを持ち家

と考えるとします。

■1の場合の住宅費

1の場合の住宅費は仮に家賃10万円×12ヶ月(年間120万円)×55年間=総賃料6,600万円となり、更新料を足すと総支払額は約6,800万円となります。そして残存資産は0円となり、差し引き6,800万円の住居費となります。

■2の場合の住宅費

2の場合は、仮に25歳時に全額ローンにて3,000万円の住宅を購入して、35年ローンを組んだとします。

総額支払い額は現在と金利が然程変動しない場合は約4,300万円の総支払い額となり、建替えを行わず修繕費+税金を1,200万円として加算して総支払い額は計5,500万円となります。

そして残存資産は土地相場に変動が無い場合は約1,500万円と見込みまして、差し引きの住居費は4,000万円となります。

■3の場合の住宅費

3の場合は、賃貸期間の家賃10万円×12ヶ月(年間120万円)×10年間=総賃料1,200万円となり、更新料を加算すると総支払額は約1,250万円となります。

そして2と同様に3,000万円の住宅を購入した場合の総支払額4,300万円と修繕費+税金を1,000万円加算した総支払額が6,550万円となります。残存価格を差し引きした住居費は5,050万円となります。

■まとめ

前記の場合の住居費を簡単にまとめると

 1.6,800万円  生涯賃貸
 2.4,000万円  生涯持ち家
 3.5,050万円  10年賃貸以後持ち家

これは一例ですが、賃貸期間が短い方が住居費は低くなっています。

購入の際には目先の支払額のみならず、総支払額も計算してみるのも必要でしょう。
ご参考にして下さい。